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海外関連情報

エコノミークラス症候群対策

1.旅行中に起こる可能性のある深部静脈血栓症(所謂エコノミークラス症候群)

長時間下肢を動かさずに座っていると、太腿内部の静脈に血のかたまり (深部静脈血栓 )ができることがまれにあると言われています。この血栓が怖いのは、歩いている間にその一部が血流に乗って肺に飛び、肺の血管を閉塞してしまうことです (肺塞栓 )。 当初、深部静脈血栓が航空機内のエコノミークラスの旅客から報告されたため、エコノミークラス症候群の名前で知られるようになりました。しかし、座席のクラスに関係なく、また航空機内以外の交通機関や劇場でも一定の姿勢のまま長時間動かなければ、同様の危険性があるとされています。

2.ご旅行前には下記の点にご注意下さい。

現在、病院に通院・加療中の場合は、必ず主治医に航空機旅行の可否について、ご相談ください。既往症や慢性疾患があり、健康に自信がもてない場合や、妊娠後期のお客様や新生児のお子様をお連れになる場合も、 ご旅行前に健康診断を受けて、主治医にご相談することをお勧めします。

3.機内では下記の点にご注意下さい? 衣類は締め付けのない、ゆったりとしたものを選びましょう。

  • 機内で体温調節をできるように、上着など羽織るものや、足元の冷えを防ぐために、厚めの靴下を用意されるのも良いでしょう。
  • 常用薬等は機内に携行しましょう。
  • 主治医からの指示や注意事項は守りましょう。
  • 耳がつまったり、痛くなった場合は、以下の方法で対処しましょう。
    飴をなめたり、つばを飲んだりする。・あくびをするか、口を大きく開ける。
    鼻を良くかんだあと、指で鼻をつまみ、口を閉じたまま鼻をかむ要領で鼻の中に息を吹き出す(バルサルバ法:いわゆる耳抜き)。
  • 適度に水分を取りましょう。
  • アルコール類・炭酸飲料は控えめに楽しみましょう。
  • 長時間のフライトでは、コンタクトレンズを外しておく方が良いでしょう。更に点眼を適宜行なうと良いでしょう。
  • のどや鼻の痛みを防ぐには、マスクの着用も効果的です。
  • 長時間のフライトでは、立ちくらみや足の静脈血栓を予防するために、適度に足を動かしましょう。

4.機内環境の特性と健康への影響(ご参考)

・高度:
航空機は通常、高度9,000〜12,000m(30,000〜40,000feet)の成層圏を、音速に近い時速900kmで巡航します
・気圧の変化:
飛行中の機内は、与圧装置で調節されていますが、客室内の気圧は地上より低く、0.7〜0.8気圧で、標高2,000〜2,500mの山に登っているのと等しい状態です(富士山の5合目程度)。また、離陸・着陸時の15〜30分間に集中して大きな気圧の変化が生じます。気圧の変化によって、航空性中耳炎になったり、腸管ガスの膨張により腹痛をおこすことがあります。
・酸素濃度の低下:
気圧の低下に伴い、機内酸素分圧(空気中の酸素圧力)も、地上の約70〜80%に低下します。健康なお客様にとっては特に問題ありませんが、呼吸器疾患、心臓疾患、脳血管系疾患や重症貧血などの方は、酸素濃度の低下により、具合が悪くなることがあります。
・温度と湿度:
機内温度は、22〜26℃に調整されています。機内湿度は、客室に取り入れている外気の湿度が極めて低いことから、長時間飛行の場合、20%以下まで低下します。機内の乾燥で、身体の中の水分が足りなくなったり、コンタクトレンズによる角膜の障害、のどや鼻の痛みを感じることがあります。
・揺れ:
航空機は、振動や揺れが少ない乗り物ですが、乗り物酔いしやすい方は、気流が不安定で揺れがある場合、気分が悪くなることがあります
・長時間の着席:
座席を離れず、長時間同じ姿勢で座っていると、足の静脈にうっ血が起こり血栓(深部静脈血栓症、いわゆるエコノミークラス症候群)ができやすくなります。